東京都 :東京加害者臨床研究会:第25回例会

東京加害者臨床研究会:第25回例会

日時

    2020年5月17日(日) 14:00 ~17:00  <開場: 13:40>

開催地域

    東京都

会場

    東京都 豊島区 雑司ケ谷3-12-9

    子供村・4F研修室

    JR池袋駅12分/東京メトロ副都心線雑司ヶ谷駅7分

セミナー詳細

    主催    : メンタルサービスセンターのセミナー一覧

    テーマ   :コミュニケーション/コーチング/プレゼンテーション/心理

    受講対象  : 士業/専門家 / 全業種対象

    募集期間  : 2020/03/25 ~ 2020/05/16

    募集人数  : 30名

    費用(税込)  : 2000円

    セミナーID : 83893

セミナー概要

    DV加害者の暴力的傾向を、丁寧に、そして徹底して改善するための有効なアプローチを提供します.

講師

  • 草柳和之

    草柳和之

    長年,DV被害者支援に携わると同時に,今や日本のDV加害者更生プログラムの第一人者でもある.我が国で初めてDV加害者更生プログラムの体系的実践に着手,20数年におよぶ臨床実践と研究を重ねる.その実践は新聞・TV・雑誌等を通じて広く紹介される.
    著書に『ドメスティック・バイオレンス』(岩波書店), 共著『標準 音楽療法入門 下』(春秋社),『いのちに寄り添う道』(一橋出版),他多数.文部省(当時)委嘱DV啓発小冊子を共同執筆.
    家庭裁判所・国の研究機関・自治体・弁護士会・大学・学会等から,幅広く講演や研修会の依頼を受けており, その優れた研修指導は多くの人々から支持されている.
    また、世界的に活躍する作曲家・野村誠氏にDV根絶を願うピアノ曲を作曲依頼し、草柳氏自らピアノを弾いて、音楽によるDV防止キャンペーンを展開している。その演奏活動は、国内の講演・シンポジウムだけでなく、韓国・中国での平和のためのイベントの際に、「世界の平和は家庭から」と題し、広がりを見せている。

    《受賞歴》
    長年のDV問題を中心にした先駆的取り組みが評価され、公益財団法人・社会貢献支援財団より、平成27年度社会貢献者表彰を受賞した.

    《所属学会》
    日本トラウマティック・ストレス学会会員,日本カウンセリング学会会員,日本犯罪心理学会会員,日本心理劇学会会員,日本外来精神医療学会会員,日本女性学会会員.日本音楽療法学会会員.

こんな人にオススメ

    ※この研修会の性質上、DV加害経験のある方のご参加は、ご遠慮いただいております。

受講者の声

    【参加者感想】

    ●総合病院勤務・精神科医 ♀
    DV加害者の治療ということ自体が新鮮でした。それに加えて、治療者側の立場も、介入方法も明快で、とても勉強になりました。被害者の治療はもちろんのこと、もっと加害者の治療にも、しっかり取り組んでいかなければならないと感じました。モチベーションのある加害者が、しっかり治療に取り組み改善されることで、新たなDV被害を防ぐことが可能となります。それをもっと世の中に発信していくことが、今必要なのだと思います。


    ●大学教員・臨床心理士(精神科勤務) ♂
    この研修会では,加害者という問題に合わせた独自で精緻な,かつ実践的な技法論が展開される。このようなProblem-orientedな研修は未だ少ない。少人数形式でロールプレイを繰り返し,有益な技法が実に良く吸収できる。特に直面化(揺さぶり)技法の訓練は,加害者のみならず,自己愛の強い方や内省力の乏しい方への実践にも多いに役立つ。臨床における文化の重要性に気づかされる点も現代的である。一見して物静かな講師から,長年の努力の結晶に基づく臨床への情熱と気概が直に伝わってくる。臨床の本質にふれることができる,濃厚な研修会であった。

    ●総合病院勤務・精神科医 ♂
    草柳先生のDV加害者へのアプローチは新鮮であるとともに非常に単純明快で、トレーニングを受ければ誰でも治療の方向性を失わずに実施できる心理療法であると思いました。またこの研修会ではロールプレイを通してセラピストのぶつかるであろう問題だけでなく、クライアント(加害者)が無意識に自己防衛や駆け引きをしてしまい、そういった心理機制がセラピストの介入を経て変化していくことを体験することも出来ます。先生のこの心理療法が広まることを切に願っています。


    ●大学教員(精神看護学分野)・看護師 ♀
    DV加害者にどう対応すれば、問題解決に向かうのでしょうか?そのためには、まず対応する側のスキルアップが必要で、「一回たたいただけなのにDVか」「本当に妻は戻るのか」―― このように加害者に詰め寄られた時、どう対応するか非常に難しく思いましたが、この研修ではその答えが明確に見つかりました。草柳先生の豊富な知識と実践に根付いたスキルにふれることで、実際の場面での具体的な対応が分かり、とても濃厚な時間でした。


    ●元保健所勤務・精神保健福祉士 ♀
    加害者相談の場面をロールプレイで体験したり、効果的な面接法を実体験したりしながら、社会に蔓延している性差別思想を巧みに身に纏っているDV加害者に、鋭く切り込み関わっていく理論・方法を体得する、2日間の稔りある研修でした。


    ●臨床心理士・看護師 ♀
    私が研修に参加した目的は、臨床心理士として、DV問題を理解し学びとすること。もう一点は、父のDVに対して自分が何が出来るかを学ぶこと。この2点を目的として研修に参加しました。
    研修の内容がロールプレイを中心に体験学習型でした。ロールプレイの内容も実践的であったため、わかりやすく身につきやすい研修内容でした。DV加害者の研修として学びももちろんありますが、講師の先生の実際の面接場面を見させていただけたのは、面接の技法を学ぶのに貴重な体験となりました。
    もうひとつの目的に対しては、加害者をみる客観的な視点と、問題に向き合う勇気をいただくことが出来ました。
    この勇気をいただけたのは、草柳先生の、DVに対する真面目で真摯な姿勢が、研修を通してのメッセージとして、私が問題を持って参加したためいただけた勇気でした。この研修と、先生との出会いは、私が、問題に向き合うための勇気を与えてくださいました。本当にありがとうございました。
    多くの方が実際に研修に参加して、DVに対する理解と学びをしてくださることで、DVがこの世界からなくなることを願っております。そして私も、微力ながら貢献できたらと思いました。

備考

    ※電話連絡の後に、参加費の振込みをお願いします。
    ※主催者都合の不催行を除き、納入額の払い戻しは致しかねますことを、ご了承ください.
            ■振込先 [みずほ銀行 桜台支店 (普)1438903 名義:メンタルサービスセンター 草柳和之

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